猫の血液検査でわかる病気
猫 病院
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動物病院
Updated : 04/25

猫が何らかの不調が見受けられたら、すぐにかかりつけの病院に向かうことをお勧めします。病院にいった際に血液検査を受けることがありますが、血液検査でわかる病気にも限りがあります。
猫の血液検査で判定できる病気の一部を以下に示しますが、病気によって検査方法や検査項目が異なるため、必ずしも全てを網羅しているわけではありませんので留意してご覧ください。

1. 貧血

赤血球の数やヘモグロビン量が低下するため、赤血球の数やヘモグロビン量を測定することで判定します。
炎症:白血球の数や種類が変化するため、白血球の数や種類を測定することで判定します。

2. 膵炎

膵臓の炎症を示す酵素である「ライパーゼ」「アミラーゼ」の検査値を測定することで判定します。
腎不全:腎臓の機能低下を示す「クレアチニン」「尿素窒素」の検査値を測定することで判定します。

3. 糖尿病

血糖値が上昇するため、血糖値を測定することで判定します。
甲状腺機能亢進症:甲状腺ホルモンの異常な分泌により、甲状腺ホルモンの値を測定することで判定します。

4. フィラリア症

寄生虫のフィラリアが猫の体内にいるかどうかを調べる「フィラリア抗原検査」で判定します。

5. 白血病ウイルス感染症

白血病ウイルスの存在を示す「ELISA検査」で判定します。
ウイルス性鼻気管炎:感染によって発生する炎症を示す「抗体検査」で判定します。
消化器疾患:膵臓の機能低下や腸内細菌異常が原因となる場合があるため、血液検査とともに尿検査や糞便検査を行うことで判定します。

なお、病気の症状によっては血液検査だけで診断がつかない場合があります。獣医師の診断を受けることが重要です。